「長谷川家外商の手記」あとがきに代えて

2019年2月24日に開催されましたアイカツ!オンリーイベント「芸能人はカードが命!18」にて

新刊「長谷川家外商の手記」を頒布させていただきました。上記の画像が表紙の本です。

かっこいいでしょ?私こういうの好きなんですよ。

今回初めてあとがきを入れずに発行いたしましたのでブログにあとがきを掲載いたします。

BOOTHで自家通販も致しますので、もしご興味ありましたらぜひ!

長谷川まつりに興味をお持ちいただけますと幸いです。

――長谷川まつりを知る人はどのくらいいるのだろう。

アイカツ!視聴者の中でも、彼女の存在を認知していない人はたくさんいるはずだ。

私もその中の一人だった。ユニットカップで服部ユウが彼女とユニットを組まなければ、ここまで彼女に入れ込むこともなく存在を忘れかけ、時折「ああ、そんな子いたっけな。」と思い出したとしても、すぐに忘れてしまっていただろう。

彼女の事について考える時、常に「私の長谷川まつり概念はいつか死が訪れる」という事を念頭に置いている。これは、いつか公式が「長谷川まつりとはこういうキャラクターだ!」と妄想を覆してくれる時が来るのでは、という泡のような期待と、私がこの壁打ち妄想を脳内という箱庭に収める時だろうと考えている。

後者の点において、ツイッターというツールは物凄くありがたい。サービスが終了しない限り、彼女の事を外側に発信することができ、時には別の方が彼女について言及した発言を見ることができる。そんな時は、ぴょんと飛び跳ねるほど嬉しくなる。

ツイッター上で彼女の名前を検索すると、結果がほぼ自分の妄言で埋まっている。時々、もしかしたら、長谷川まつりという少女が存在しない異世界に転生してしまったのでは?という気持ちになるので、私の日常ツイートに時折侵食する彼女の名前をフルネームで覚えてしまったという方はぜひ名前だけでもいいので呟いてほしい。彼女の存在が第三者から発せられるという現象に弱いので。あっやっぱりいいです。すみません。

新刊「長谷川家外商の手記」はアイカツ!137話「ワクワク☆ユニットカップ」における長谷川まつり(「さぁ、長谷川まつりの話をしよう。Vol.0」内で結果発表を聞く彼女と表記しましたが、ユニットカップ開催式での場面でした。お詫びして訂正いたします。)の上品な所作から生まれた「長谷川まつりは育ちが良さそう」という妄想の延長線である。それ以外の様々な要因も含め、私の中の長谷川まつりは長谷川財閥令嬢として生を受けた少女という事になっている。

妄想に肉付けをするため外商とは何であるかを調べた。

外商とは、簡単に言うと顧客の元まで赴き商品を販売する役を担っているデパート社員の事である。詳しくは各自お調べください。

ここでいう顧客は大変な資産家である。デパートは外商顧客で売り上げの約6割をカバーしているという記事を読み、めちゃくちゃなやり手販売員じゃん…と舌を巻いた。

また、ウン億の宝飾品を販売した外商の話をたまたま聞く機会があり、金額が大きすぎる以上に、そこまで辿り着く経緯を知れば知るほど、もはやそういう創作なのでは…と思って話を聞いていた節がある。事実は小説よりも奇なり。言いたいだけです。はい。

「外商さん」という、家族でもない、他人とも言い切れない「奇妙な大人」が時折やってくることについて、幼少期の彼女はどう考えていたのだろうか。

新刊本編の「たんじょうびのひに」「まいご」「ほしのこと あめのうた」「手紙」の中で、彼女にとっての外商さんの存在は「ちょっと話しかけやすい大人のお姉さん」という絶妙な立ち位置な描写を入れた。ぜひこれは本編をお読みいただきたいのだが、この距離感こそ、長男、長女にあたる幼子にとって居てほしい憧れの存在ではないだろうか。私の妄想で彼女がそれを煙たがっていたら嫌だなぁ。ごめんね、まつりちゃん。

今回の新刊では、「外商さん」というフィルターを通して、私が彼女に一番伝えたい言葉を伝えた。

「たんじょうびのひに」の最後のセリフ「まつりちゃん、お誕生日おめでとう!」である。

これは、私が長谷川まつりを目で追うようになってから、ずっと言いたかった。

彼女には公式設定としての誕生日が存在しない。一体どちらに課金すれば彼女の誕生日が実装されるのでしょうか。これはグーグル先生も答えを教えてくれない。

私もいつか「長谷川まつり生誕祭」のタグが付けられたイラストやお祝い文をリツイートしまくって村八うるせぇな!って言われたい。そして自分も、彼女の誕生を祝う何かをウキウキしながら用意したい。

長谷川まつりという女は愛されている。

これは私や、他のはせまつオタクからといった話ではなく、アイカツ!102話以降のアニメ本編を見ていただきたい。

食堂等の多くのモブが描かれる中で、えっ、まつりちゃんどうしてここにいるの?という場面で彼女の姿を時折見かける。これは作画スタッフの中にはせまつ推しがいるに違いないという見解である。主人公のクラスメイト(モブ生徒)と仲の良い他クラスの長谷川まつりは脳が程よく混乱する。

私は、そんな空間に彼女をねじ込む強さを持つこの作画スタッフが、彼女のトップオタクだと思う。

中学、高校の6年間は跡継ぎの好きなことをさせるという長谷川家の束の間の自由にアイドルという道を選んだ彼女は、今年2019年4月にスターライト学園高等部3年生に進級する。少なくとも私の中では。

6年間の集大成が、彼女の輝きが、どうか遠く離れた場所でも観測できるようにと心から願っている。

このあとがきにしろ、新刊やコピー本にしろ、私は彼女に悲しい思いは出来ればさせたくなく、新刊の通り、優しい箱庭の世界にいた彼女には出来れば笑顔でいてほしい。

追記

もし私の今生きてる世界線に彼女が存在するとしたら、私は彼女に会わない方が良い。